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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~

第7章 【一月三十一日 夜半】~祭りの後~










「ふ、ぁっ…!!」
「っう、千花…力み、すぎでしょ…!大丈夫、なの」








リボンをする、とずらして。
その隙間から捻じ込まれ、息が詰まる。
痛くないから、とやっとの思いで伝えて。
落ち着かせるように、大きく息を吸って、吐いて。





結局最後までリボンつけたままだったな、お気に召したんだな、と。
少し余裕の出てきた頭で考えながら、お臍の下辺りに手をやる。
ごつ、と異物感を外側から実感して、改めて熱が身体を取り巻いていく。




一繋がりの感覚に、ほんの少しだけ、胸がきゅうっと苦しくなって。
ぐずぐずに溶けきっている目尻から、止めることも出来ず、涙が一粒零れ落ちた。






「…千花」






心配そうな家康の声。
そして涙を拭ってくれる優しい指先に、却って涙が止まらなくなる。







「家康、ほんとに、すきだから」
「うん」



「こんな弱っちい私でも、傍に、置いていて」
「…うん」





平和とは言えない、世の中だから。
縋りつくような弱い自分は嫌だ、けれど。
元の世に居た方が、なんて言わないで、と…
言外に込めた気持ちごと、汲んで欲しい。







「一瞬だけ、あんたの居た世を見てしまったから、不安に苛まれたけど」
「…う、ん」




「もう、俺へのぷれぜんととして貰ったから、ね…いつか帰りたいなんて言い出したって、無理だから」








話しながら、家康がゆるゆると動き出す。
包まれた腕の強さに、安心するように身を預ける。
為されるがままに揺さぶられて、恥じらう事も忘れた声が上がる。





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