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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~

第6章 【一月三十一日 夜】~御祭騒ぎ~








「いえやす、あの…生まれてきてくれて私こそ、有難う」




ぼそり、とそう小さく呟いたはずの声は。
しんと静まった広間の中、思いのほか響き渡った。




それに気づき赤らんだ私の頬を、ゆるり、と伸びてきた家康の手が撫ぜる――








「千花、有難う」









交わった視線に、触れた手に、分かりにくい家康の喜びが伝わってくる気がして。
お腹の底の方から込み上げてくる何かに、涙が押し出されて流れ落ちそうになるのを、必死で留める。
家康の手が離れていくのを、ぼんやりと何処か寂しく目で追い。



そして皆がいる場で何をやっているんだ、と気づき。
照れ隠しに笑おうとした、その時。



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