【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
第6章 【一月三十一日 夜】~御祭騒ぎ~
「よう、千花!随分めかしこんできたじゃねえか」
「わわ、政宗!これ全部政宗が作ったの…!?」
「ったりまえだろうが。どれも旨いのは折り紙付きだ。残さず食えよ」
広間の広い机の上、所狭しと並べられた料理にテンションが上がる。
政宗お手製の仙台味噌を使っているらしい、ほっくりと炊かれた野菜の煮物。
近江で採れたという小鮎の天ぷら。
新春らしい、まだ若い菜を入れた山菜ごはん。
更には、鶏の出汁が香る東北名物のきりたんぽ鍋――
「…あの鶏さん、かな」
家康も同じことを思い出したようで、二人して微笑むと。
少し離れたところから、これまた微笑む三成くんと目が合った。
三成くんの隣が二席空いているようで、其方に向かう。
家康も、さすがに文句を言わず、ちゃんとついてきて座った。
待ち草臥れていたらしい信長様が、こちらをちらり、と見て口を開く。