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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~

第4章 【一月三十日 正午】〜ほっこりランチタイム〜







「なになに?佐助くんっ」
「しーっ。千花さん、少し声を潜めて…今の狼煙は、家康公へのプレゼントの一つ。リボンが君の部屋に届いた報せなんだ」



「…届いた、と言うと?」
「謙信様から。天鵞絨のリボンを用意してもらった…この時代で手に入れられる、最高級品になる」






「ええっ!」






思わず声を上げてしまい。
悪いことをしている訳でも無いのに気まずくなって、家康と三成くんの様子を伺う…



こちらの様子を気にすることもなく、どうやら戦談義にまで発展しているらしい二人はそのままにして、佐助くんの方に向き直る。






「ど、どうして謙信様が家康のためにそこまで…あんまり、仲良くないイメージなんだけど?」


「あんまりどころか、君と家康公が恋仲になったって聞いてからは呪わんばかりなんだけど…まぁ、だから。家康公の為じゃなくて、君の為というか。

今、謙信様は君の事が心配で仕方が無い状態だから。頼めば何でも出てきそうだ」



「私の?ため?心配?」





頭にはてな、を浮かべまくる私に、佐助くんは酷く珍しい、柔らかな表情を浮かべた。




「そう。

…まぁ、まだ使い道は知らなくていいから、荷の中身だけは確認しておいて」


「ふーん…わかった」



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