第7章 閑話休題?
「……悪ィな…」
「なん…ッ、だ…、だだだ、だ、旦那ァ!?」
「おめぇの邪魔クセェ起爆粘土を庭に埋めたのは俺だ。俺ン室の前までまけ出て来てたからいいかと思ってよ」
「…は?何ソレ、あの二三日前に綺麗サッパリ失くなった俺のお宝の話かよ?あれ、旦那が埋めた?うん?何やってンだテメェ!ぶっ殺すぞ!」
「オメーの留守中に起爆札まとめて焼いたのは俺ェ。スゲー爆発だったぜ。オメーホントあっぶねェもんいじってるよな。その内マジ弾けて死んじゃうぞ」
「裏庭が焦げてんのはそのせいかよ!飛段テメェも殺…ッ」
「それを言いつけたのは俺だ」
「は?おいおいおいおい、ちょっと待てジジィ。テメェあれが一体幾らすると思…」
「昨日お前の夕飯が残ってなかったのは俺が食ってしまったせいだ…」
「え?アレ、皆飯抜きだったんじゃねぇの?俺だけだったの?」
「…全然量が足りなかったのだ…。許せ、デイダラ。この通り。しかし残念ながらまたやらないとは約束出来ない」
「…何言ってんだ、このブッ壊れた男前は…」
「新年を迎えるにあたって旧悪は気持ち良く水に流しておきたい」
「気持ち良いのはアンタらだけだろ!?大体そんなモンじゃねえ筈だ、オメェらの悪行は」
「全部知りたいのか?酔狂な奴だ。いいだろう。話せば長くなるが先ずは去る一月一日のこと…」
「そこまで遡っちゃう!?そこから始めちゃう!?てか一日からいきなり何やらかしてんだ角都!…いや、もういいや。知りたくねぇし、もう厭だ。うん。言ったらオメェら全部がもう厭だ。来年はどっかあったかいとこを拠点にしてる組織に移籍したい」
「気が早ぇな。新年の抱負かァ?」
「抱負じゃねえよ。現実的な将来設計だ。三日明けたら資料請求してやる、うん」
「いいところを見付けたら早めに教えてくれ。俺にも心構えというものが要る」
「なッ、ば…ッ、ついてくる気ィ!?頭大丈夫かよ、イタチ!?オメェの相方は鮫野郎だろ?肝心なときに居なくて相方を放し飼いしてる無責任な魚介類がオメェの相方なんだよ!どっか行くなら鮫の背中に乗っかってけよ!」
「イルカにのった少年は城みちるだ」
「何言ってんだ。俺は鮫にのったゴルゴの話してんだよ、うん」
「断っとくが俺は間違ってもおめぇと移籍なんかしねぇぞ」
「…誘ってねぇよ…!旦那も!旦那以外の誰も彼もよ!」