第1章 幼き日に
「あっ、そっか。イギリスではやらないもんね。」
納得したようにソフィアは頷く
「日本にいた頃、友達に教えてもらったの。小指を差し出して約束をするんだよ」
少女は自分の小指をメロに差し出すと、彼もそうするように促した
絡み合う日本の細くて長い指
「ゆーびきーりげんまーん。嘘ついたらはーりせんぼんのーます。指切った!」
約束の契りをかわすと、少女の口からはふふふっと笑い声がこぼれた
「あっ!ごめんね。私とメロくらいの歳の子はこんなことめったにしないらしいから、おかしくって」
メロはそんな少女を幸せそうに見つめた
「約束だからな」
そして、年甲斐もなくにっ、と無邪気に笑ってみせた
「メロはやっぱり笑ったほうが可愛いね」
くすっと笑うと、ソフィアは細いメロを身体を強く抱きしめた___