第1章 幼き日に
ソフィアの返事にメロは形のいい眉尻を下げる
「そんな顔しないで?」
そんな顔、をさせてしまったソフィアは罪悪感を感じ、メロの綺麗な金髪を指で梳かす
そして、こう付け加えた
「でも、わからないってだけで、メロに恋愛感情を抱いてないとは言ってないよ。」
ソフィアの言葉に顔を上げるメロ
ソフィアも彼を見つめる
交差する2つの視線
「だから、私の好きは何なのか。答えを探してみるよ」
ソフィアはにへらっ、と笑ってみせた
純粋さに満ちた一錘の濁りもない少女特有の表情だ
「答えが見つかったら、メロの気持ちに答えるよ」
「本当かい?」
真一文字に結ばれていたメロの口角が緩んだ気がした
「もちろん。何なら、指切りげんまんする?」
ふふふっと少女は柔らかな表情で笑う
「指切りげんまん?」
聞きなれない言葉にメロはこてっと首を傾げる
なんと愛らしい仕草だろう