第1章 幼き日に
「本当にどうしたの?メロらしくないよ」
「…が……なくなる…夢を見た…」
メロは初めてソフィアの質問に答えた
途切れ度切れにしか聞こえない声
「え…?」
普段の彼からは、想像できない声にソフィアは小首を傾げた
もう一度彼の言葉を聞き取ろうと、ソフィアは試みる
「メロ、もう一度言って?」
「ソフィアが…いなくなる夢を見た」
不意に呼ばれた自分の名前に彼女の心臓はドキリ、と鼓動する
ソフィアはその鼓動を感じ取られたくなくて、動揺を隠すためになんとか言葉をつなげた
「私が…いなくなる…?」
こくり、とメロが頷いたのを頬にかかった彼の金髪の動きで感じる
私がいなくなった夢を見て、泣いたの?
メロの中での私の存在って?
疑問に思ったソフィアはメロにまたメロに問いかける
「私がいなくなったら、メロは困る…?」
今度はゆっくりと、カタツムリの速さで首を上下するメロ