第2章 後編
露わになった胸元に舌を這わせて愛撫を送る。
身長差からか、立っている彼に出来ることは限られていた。
そんなユーリの様子を暫く見ていたローだったが、飽きてきたのか物足りなくなってきたのか、彼も彼女の身体に手を這わせ始めた。
「…あっ…!」
ビリビリと破られる服の音に、彼女は思わず身体を震わせる。
だがそれも、悪戯に這わされた彼の手によって快感を与えられれば、すぐに善がるような動きに変わった。
長い彼の指が、ユーリの蜜壺に潜り込んでくる。
そして慣れた手つきで中を抉られれば、思わず声が上がってしまった。
「声を出せ」
思わず口を閉ざした彼女の耳元で、ローが囁くように言葉を紡ぐ。
彼女を壁に押さえつけ、覆いかぶさるように屈んだロー。
その背後に見えたエースと目が合ったユーリは、これ以上見ないでと、ゆっくりと首を振った。
「っひ!?やっ…あぁ!!」
突然、容赦なく抉られる秘部に、ユーリは仰け反り喘ぎ声を響かせた。
声を抑えることも許されない彼女から漏れる声。
艶を帯びた悲鳴に近いその声に、ローは満足気に口元を歪める。
ローが羽織っている白いコートのせいで、ユーリの姿はエースからは見えない。
だが、引きつったような足が、偶にそのコートの隙間からその姿を覗かせる。
震えているその白い足、響き渡る卑猥な音で、直接見えなくても何をされているのか想像できるだろう。
背後にいるエースが、息を呑んだのが分かった。
「よそ見とは随分余裕じゃねぇか?」
ぐちゃぐちゃと手加減なしに動かされる彼の指。
ユーリが感じる場所を知っている彼は、容赦なくそこを責め立てた。
「っふ…んっ…あ…っやめ…あぁあ!?」
抵抗もできずされるがままだったユーリは、ガクガクと身体を震わせるとぐったりと力が抜けた。
それを壁に押さえつけるようにして支えているロー。
ユーリの口からは、荒い呼吸が漏れている。
そんな二人の様子を見ていたエースは、思わず彼らから視線を逸らした。