第3章 宝石の国
学校という場所へついた。
小さい海のような水溜めがある、ふと覗くと、
真っ白で虹の光沢のある宝石が映っていた。
初めて自分の顔を見た。確信した。
僕は宝石なのだと。
ウェントリコススに感謝しなければ。自分がなんなのかずっと不思議だったから。
先生「まずは服を着なければな。フォス、レッドベリルのところへ連れて行ってやりなさい。服を着たら、わたしの部屋へ来なさい。」
フォス「はぁーい」
カツ コツ コツ …足音が響く
フォス「ねぇ、王が言って た伝言って何?」
「あっ!えっと、「申し訳なかった、フォスフォフィライトのおかげで少しずつだが増えて一族としてやっていけている。」とのことです。」
フォス「そっか、僕あの時足を失ったんだ、でも代わりのものを用意してくれてね、こっちも助かったよ、よかった、王たち元気にしてる?」
「年をとり体力もなくなったと言ってましたが、言葉やここのことを教えてくれたのもウェントリコススです。私の…母のようなものです」
フォス「そっかぁー、寿命が短いらしいねー、生き物は。僕たち宝石は不老不死ってルチルが言ってたけど」
「……と言うことは、早くまた海に戻らなければ、みんなに会えなくなるということですよね、早く戻らないと…!」
フォス「え?!海にまた戻んの?!」
「はい…アクレアツスにも約束しましたから」
フォス「あぁ…弟ってやつか、戻るなら先生にちゃんといいなよー、すっごい怖いんだからぁ〜僕なんか…」
フォス「あ、ここがレッドベリルの服飾室だよ!」
レッドベリル…どんな人だろ…ドキドキしながらノックする
ベリル「はぁーい、だーれ?」
明るいかわいい声だ
「失礼します…あの…服を…」
ベリル「うぇーー!だれーーー?!新入り?!!えーちょっとー!あとなんでフォスもいるのぉ?!採寸しなきゃあ!」
何か紐をぐるぐる巻きつけられる、テンションの高い人だなぁ…
べリル「なるほど、なるほど、うーむ…」
じーーっとこちらを見られる。
ベリル「ちょうど新作を少し手直ししようと思ってたとこなの!うん!かわいい!きっと似合うわ!取り敢えずこれ着てて!あとで可愛くて似合うのもパジャマも用意したげるから!」
「あ、、ありがとうございます!」
みんなが着てた同じ服と靴をもらい身につける。
あとは先生の部屋だ。