第3章 宝石の国
レッドベリルから服を貰い、フォスに連れられ先生の部屋へと行く。
フォス「ベリルは騒がしいでしょ〜、ファッションのことになるとうるさいけど、モデルとかさせてくれるから僕は好きだよ☆」
「可愛くて良い人でしたけど疲れました…」
フォス「これで疲れてたらこれから持たないぞー新人!」
「は、はい…」
フォス「ここが先生の部屋でーす。
せんせーい入りまーす。」
先生「うむ。」
「失礼します…」
先生「そう緊張しなくてもいい、シェルパールナイトと言ったな、名は誰から貰った?」
「海にいるウェントリコスス王から頂きました。夜に貝から生まれたからナイトと…」
先生「なるほど、パールか。高度は三半で脆い。フォス、ちょうどお前と同じだ」
フォス「本当ですかぁ?!後輩が僕と同じなんてぇー、仲良くしようぜーい?」
先生「ここの宝石達はそれぞれ仕事を与える。さっき集まって来たのは戦闘の仕事をしているもの達だ」
先生「だがフォスは300年不器用故近くなにも仕事を与えられなかった。今も脚を変えたということで戦闘を試しているところだ。」
先生「戦闘は無理だろう。校内での服飾や工芸、書類管理など他にも仕事はある。自分に合った仕事を見つけてみなさい。」
「…はい。わかりました!」
「あと…僕は故郷で伝言を頼まれ伝えました。ですが僕の面倒を見てくれたみんなはすぐ死んでしまうそうですね。だから、出来るだけ早く海へ行き感謝を伝えたいのですが、海へ行く許可をいただけないでしょうか。」
先生「うむ…実際海出身のシェルパールナイトならば心配はないだろう、よろしい。だが、その前にルチルにも会っておきなさい。フォス、連れて行ってやりなさい」
フォス「うぇーー、先生僕をパシリだと思ってるでしょー」
先生「後輩ができたんだ。面倒見てやりなさい。」
フォス「そっか!もう僕末っ子じゃないのか!因みに何歳なの?」
「まだ…3年ほどです」
フォス「え?!3歳?!!赤ちゃんじゃーん!僕?僕は軽く300歳はいってるよぉ〜?」
先生「フォス、やめなさい。シェルパールナイトの方が余程お前より賢く見えるぞ」
フォス「ゔっっ、はぁーい。じゃあ…シェルパールナイト、ルチルのとこ行こう。連れてったげるー」
こうして、海へ戻る許可をもらった僕は、ルチルという人のところへ行くことになった。