第4章 仕事探し
コンコンッ
「先生失礼しま…す」
ジェードとユークが何か報告をしていたようだ。
先生「うん?授業のことか、シェルパールナイト。少し待て。」
「はい、先生」
ジェード「〜〜以上です。」
先生「よろしい、今日も頼んだぞ。」
ジェード「シェルパナは早起きだなぁ!どこかの大先輩とは大違いだw授業、がんばりな!」
ユーク「ふふっ、フォスも可愛い後輩ができてやる気が出るわよ、仲良くしてあげてね」
ジェード「そのやる気でまた変なことやらかされたら困るんだがな…」
ユーク「大丈夫よ〜アメシストが見てくれてるし…」
雑談しながら2人は部屋から出て行った。
仲がいいんだなぁ、羨ましいなぁ…
先生「さて、授業を始めるか、シェルパールナイト」
「そ、その前にルチルの診断書を提出したく…。えっと、僕はパールではなかったようです。ルチルの言っていたフォスの脚のようなクォーツアゲートのようなものかと」
先生「ふむ…硬度五半〜六か。十分戦えるな。そして眠らなくとも動ける…。授業が終わったら、まず剣を持ってみなさい。」
「はい。わかりました。…僕は戦闘の仕事がしたいのですが…」
先生「何故だ?危険も伴う、何人も月人に攫われた。他にも合う仕事を探すべきだと思うが…」
「僕の故郷、家族でもあった一族を攫ったのも月人です。僕は戦ったことはありませんが、月人から仲間やみんなを助けたり、助ける手助けがしたいのです。お願いします。」
先生「そこまで言うのならば、今フォスが組んでいるアメシストと組むのが良かろう。フォスと交代制で組んでみるといい。」
「…!…ありがとうございます!!」
先生「まぁ、まずは授業だ。この国のことをよく知り、月人のことも勉強しておかねば仕事にならないからな」
「はい、授業お願いします。先生」
「あ、あと先生、眠らなくても動ける、と言うのは流石に大げさなので…数日に1度は眠くなります」
先生「クォーツとパールが良く組み合わさっているのだろう。無理はしなくて良い。いい身体を持ったな」
そういって先生は僕の頭を撫でた。
ウェントリコススとは違う、硬い手。
だけど優しかった。
…ルチルが言った通り授業後はアメシストと組むことになり、仕事は戦闘、見回りになりそうだ。
授業も、この国や月人について学べることが楽しみで仕方ない。
さぁ、授業だ。