第3章 宝石の国
結局眠れなかったので、朝日が出る頃にルチルを訪ねた。
「あの…ルチル。」
ルチル「あら、早起きですね、どうかしましたか?」
「眠れないんです、沢山歩いて、緊張して、疲れたのに」
ルチル「緊張のしすぎかもしれませんね。それかパールの身体のせいかもしれません。今までは寝ていましたか?」
「寝たり、寝なかったり。眠たい時に寝てたんです」
ルチル「それなら今もそれで大丈夫です。慣れれば生活リズムも整いますよ。」
ルチル「そんな事より、硬度、靭性検査、させてもらえません?前はフォスに連れ去られてしまったので」
「僕はいいですよ、でも壊れたら治るんですか?」
「私は医者ですよ?何百回も壊れた皆さんを治してきましたから、そこは安心してください」
「でしたら…お願いします」
ここで僕は、自分がパールではないことを知ることになる。