第3章 宝石の国
広い広場のような所へ案内された。
柱の後ろに隠れているが、もうたくさんの人が集まっていて、僕の話題をしているのが聞こえて余計緊張する。
先生「さて、見回り組はもう分かっていると思うが、新入りだ。今から自己紹介をしてもらう、来なさい」
「…はっ初めまして!シェルパールナイトと言います!シェルパナと呼んでください!海で貝殻から生まれました!まっ、まだ生まれて3年ですが、どうかよろしくお願いします!」
フォス「僕がつけたあだ名だよ、ふふん、みんな呼んであげてよ〜〜!」
「えー!海で生まれたのぉ?!」「すごーい」「珍しいねぇ〜」「かわいい〜!」「綺麗な髪だなぁ」「3歳だなんて若いなぁ」「フォスにしてはいいセンスだな」
たくさんの声が聞こえる。
みんなが周りに寄ってきてキャッキャと僕に色々質問や思ったことを投げ掛けてくる。
受け入れられた嬉しさと大勢に囲まれた緊張で頭が真っ白になった。
先生「シェルパールナイトはまだ来たばかりだ。疲れているだろう。そろそろやめてやりなさい。」
先生がそう言うと皆私のそばから離れて元の場所に戻った。
先生「明日からシェルパールナイトに授業を行う。その後、合う仕事を探す事になるので、戦闘以外の仕事をしている者は予定をジェードかユークレースに提出。以上だ。皆今日も疲れただろう。ゆっくり休みなさい」
自己紹介が終わった後、ジェード、ユークレース、ダイヤ、モルガ、ゴーシェ、ジルコン、イエローダイヤモンドが自己紹介をしてくれた。あだ名も教えてくれた。
イエローは1番年上で僕より千倍以上年上だと言うから驚いた。
ベリルには「リボンつけてくれてありがとう!結構自信作だったのー!」と喜んでもらえた。
皆自室にもどりパジャマに着替えると、ポワポワ光るクラゲを置いた場所で喋ったりゲームしたりしていた。
疲れたから僕は自分の部屋にいたけど、ジェードの
「消灯〜!」の声で寝る時間なんだ、と思った。
海では自由に寝たり寝なかったりしたから、学校ってこんなものなのか、と思った。
……眠くならない。パジャマの時点でみんな眠そうだったけど、僕は眠くなることが少ない。
寝なきゃいけないのだろうか。明日ルチルに相談してみよう。