第2章 こらからもよろしく■す。
100の分岐、100の可能性、100の希望、100の絶望。
いつまで助けられる?
14回目
「…ふざけるなよ」
47回目
「なんで、」
79回目
「…くそ、くそ、くそっ!」
99回目。
「…!!」
「うわっ」
勢いよく体を起こしすとそこには最近、見慣れた屋上の風景と驚いた様子のそいつがいた。俺はいつの間にか寝てたらしい。それで夢を、見た。嫌な汗が出て背中が気持ち悪い。ねずみさん『ハンドレッド・クリック』で体験した出来事じゃなくてただの夢。でもありえるかもしれない、未来だった。
「墨野君、大丈夫ですか?顔色、悪いですよ」
「、なんでも、ない」
心臓がおかしな動きたをしたようにおかしな音を奏でる。今が現実か、わらない。今が夢なんじゃないか?、こいつが生きてるのが、夢なんじゃ
「…えい!」
「うわ!」
後頭部に柔らかい感触がして固まった。視界に空と何食わぬあいつの顔。まさかこれって、噂のひ、膝枕、だと?さっきとは別の意味で心臓がうるさい。顔が熱い。女の子の膝、柔らかい、なんか良い匂いがする。こいつって意外と、いやいやいやいやいやいやいやいやいや!落ち着け俺!
「落ち着きましたか?」
「逆に落ち着けるかっ!ありがとうございます!」
いや!ありがとうございますってなんだよ!アホか!
「ふふふ」
そいつは静かに笑った。きまりが悪くて視線だけ反らす。恥ずかしいけど冷静になれたのは確かだった。予鈴が鳴りそいつはいきなり立ち上がって俺は無様にも地面に転がされる。
「ってぇ!」
「膝枕タイム終了です!次は体育なので私、先に行きますね。墨野君、サボっちゃダメですよ?」
いつもの能天気そうな笑顔で屋上から出ていき扉が閉まる。暫くしても悲鳴は、聞こえなかった。