第3章 秘密の部屋
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とうとう来やがったマルフォイ家パーティーの日
手紙を貰って直ぐに母さんに。
今年は行くかと聞いたら嬉しそうに頷いたんだけど。
『やはりあの気配は闇の刻印だったのかえ?』
『気配で分かるんだ、お母さん』
「あの刻印、どうも魔法族じゃ消せないらしいよ?」
セブのは親父が取ってたけど、魔力の源が違う陰陽師にゃ何とも無いんだけどね
母さんがふむ、と考えて
『ナルシッサのは妾に任せよ、可愛い昭久』
「ルシウスは?」
『あのような男は知らぬ、もし昭久に危害を加えると言うのであれば妾は容赦はせぬぞよ?』
デコ閣下放置かーい。
まあ分かるけどさ、その時は俺がやるけど。
ドラコと共に更正するなら俺は歓迎しますよ?
『して、リドの着物はこれはどうかえ?』
『え、お母さん。僕も行くの?』
同伴居ないんだけど、と言うリドに。
母さんはにこりと笑って
『昭久の式には猫又と言う娘がおってのう』
「あー、あの子出す?」
指でパチンと音を鳴らすと出てきたのは猫耳、2つの尻尾を持つ美しい娘が現れて
こちらに頭を下げて来る。
『お話は聞いておりました。リド殿の同伴ですね?』
「悪いな」
『いえ』
猫又の娘の頭をわしわしと撫でて
2人は着物に着替える為に奥の部屋へと引っ張られて行った
ありゃ相当弄られるな。
俺も新調した狩衣に着替えて・・・はっ、4人とも目が赤いな!
此れならリドも気にならないなと安心して。
セブにポッター家で会おうと約束し
母さんとリド、猫又を連れてマルフォイ家の屋敷の前に到着。
着物3人に狩衣1人、明かに日本の衣服を着に纏って
俺達も屋敷の中へと行きますか!