第3章 秘密の部屋
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何もかも、親父、セブルス、アルバスに話して正直凄くスッキリした。
朝、起きると・・・泣きすぎて目ェ痛くて悶えつつ寝室の襖を開けたら
リド、鴉・・・親父が談笑してた。
「あれ?親父?」
「おはよう昭久。目痛そうだな」
『冷やしたタオルを御持ちしますね』
『もう、大丈夫そうだね』
リドにそう言われて、バレバレだったのですね。
申し訳ありませんでしたとリドに頭を下げたら思いっきり頭を叩かれた。
『僕だって心配するときはするんだからね?!』
「ごめんって!」
『はい、昭久様。タオルを目に当てて下さい』
「ありがと」
「お前は式に好かれているな」
鴉がくれた冷たいタオルを目の上に乗せて
泣いて腫れた目を冷やす
あんなに泣いたの初めてかもしんない。
「リド、鴉、ごめんな」
『まったく、倒れる前に言って欲しかったよ』
『あんなにも辛い想いをされてたのを、共に抱える事が出来なかったのは淋しいですが』
「う」
鴉さんの言い分は最もですが、なかなか言い出せなかったのとですね・・・
1人であわあわとしてたらタオルを押さえる様に誰かの手が乗っかって
「全く手のかかる弟ですな」
「え、セブ!?いつのまに」
いつの間にかセブが部屋に入って来ててビックリだ
タオルを取って起き上がると。あ、ちょと目ェマシになった。
「これを飲め」
「これ人が飲む色じゃねえええ!!」
「これを飲んだら許してやる」
「ぐっ・・・」
ニイっと意地悪な笑みで渡されて。
ええい、ままよ!ぐいっと飲み干して悶絶してたら
リドがオレンジジュースをくれたので口直しに呑み込んだ。