第3章 秘密の部屋
『親父?なんで・・・』
『ん?セブルスからお前の様子がオカシイと文が来てな』
俺の涙をうりうりと拭う親父を見詰めたら嬉しそうな顔で
『やっと、お前がよく塞ぎ込んでた理由が分かって嬉しく思うぞ』
『あ・・・』
小さい頃、よく前世が恋しくて塞ぎ込んでたっけ、親父よく覚えてたなぁ
『気持ち悪くないの?』
『別に?お前の事をやっと知れて嬉しいぞ』
親父の、暢気と言うか、気にしないと言う言葉に再びボロボロと涙が溢れて
親父は笑って涙を拭う。
『恐らくお前は"渡り"と言う存在だ、だからと言う訳では無いが母さんも甘やかしてくれるんだろう』
『昭久や』
今まで話を聞いていた校長が俺を撫でながら礼を言う。
『ポッター夫妻が生きてるのも、セブルスがこうして元気に居られるのも昭久の今までがあっての事じゃ』
ありがとう、と言われて。
涙が止まらなかった