第3章 秘密の部屋
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アルバスから決闘クラブの許可貰ったんだけど・・・
『さあ皆さん!私に注目してください!痛ぁ!!』
『おい馬鹿男。クビになったってのに何で居るんだよ!!』
クビの言葉に俺の授業を受けてない生徒がザワザワと
くいっと人差し指と中指を曲げたら壇上の上に居た馬鹿が俺の後ろまで飛んでった。
『あいつ馬鹿?』
『クビって言われてるのによくここまで出張れるよな』
俺だったら情けなくて出れませんって。こいつ心臓に毛でも生えてるんじゃね?
『驚いたぞ、この馬鹿が現れて』
『セブ、こいつって不法侵入になるの?』
『否、荷物を整理する間の猶予はある』
その会話にザワザワと生徒の白い目がロックハートに集まるのはいいけど
『まずは模範演技しようかね』
『手加減はしないですぞ』
『当たり前』
俺の周囲が殺気に満ちて窓ガラスがビリビリと震える
その光景を見て生徒が何人か後ずさった。壇上に上がり。セブの容赦ない攻撃が
俺に掛かって来たのを数珠で結界を張り鉄扇で応戦する
『Aguamenti』
『Incendio』
『Expulso』
『利かないよ』
『ちっ』
『Confringo』
『Protego Horribilis!!』
ずっと応戦を見てたリドが『キリが無いんだけど』って突っ込んできたので。
『んじゃこれ最後な』
『良く言う』
札を出すとボウッと燃え上がり。まるで蛇の様に蠢き
セブルスに噛みつく様に襲った瞬間、止めればよかったと後悔した
蘇るのは最終巻でのナギニに襲われ死に行くセブルス
『っつ~~~!加減し・・・』
セブルスの目に映るのは紅い瞳からボロボロと流れる涙で。
『昭久!どうしたの?』
『わり・・・嫌なモン思い出した』
リドの心配をよそに涙を拭い
『これが容赦ない相手への攻撃と防御、お前等も攻撃するなら相手を選ぶんだな』
スリザリンの生徒を睨みつけながら。今回の決闘クラブはとりあえず終了した
『昭久ってば、どうしたの?』
『ん?何がだ?』
有無も言わさず、笑顔で答える昭久に
セブルスも、式の2人も何も聞けず
有耶無耶にされてしまったのに、不満を感じた。
片付けてる最中に生徒も居なくなり
セブルスが聞こうとしたら既に片付け部屋に戻って居なかった。
『何を抱えているんだ彼奴は』
セブルスは絶対に聞きだしてやろうと。心に決める。