第1章 原作前
04
「っしゃあ!合格!」
「良かったな」
「てめ、それだけかよ!」
教師顔合わせ前日に合格通知が届いてこっちは久しぶりにテンション高いのに何たる仕打ち!!
ぶちぶちと文句を垂れながら明日からの用意をしていたら
セブルスが背後から俺の首に何かを巻き付けた。え、俺首絞められる?
「馬鹿者、良く見ろ」
「へ」
首に巻き付いてるのをそろそろと解くと
「おやまあ」
「合格祝いだ」
俺と同じ紅い目の真っ白な蛇が腕に巻き付いてきた。
「へー可愛いなぁ、どしたの?この子」
「買ってきた」
「いや、そりゃ分かるけどよ」
『我を一目見、そ奴が我を購入した、それだけだ。ぬしが主か?』
ん?
「セブルス今何か喋った?」
「買ってきた。以降何も言ってない」
『ほう・・・ぬしは我の声が聞こえるか』
「え、お前が喋ってたのかぁ」
「何?」
セブルスが訝しげに俺と蛇を交互に見る
「白い蛇は俺達の中じゃ神聖な生き物だからな、お前随分魔力が高いな」
『主よ、我に名を与えよ。我の声を聞いたのはぬしが初めてよ』
「蛇と会話しているのか?」
「え、セブルス聞こえないの?」
「全く」
腕からするすると首に巻き付いた蛇は、早く名を与えろとチロチロと俺の頬を舐めて来る
「くっはは、くすぐったいって。ホグワーツに着く前に考えておくから」
『成らば待とう』
「日本は蛇を神格化していたか」
「うん、特に白いのはな。サンキュー!セブ」
「・・・ああ」
この蛇の名前どうしよっかな、何か資料見ながら考えるとするか。
こいつは俺が声が聞こえるから嬉しいのか、寝るまでずっと離れなかった。
「ふあ・・・」
結局名前を決めるのが朝まで掛かって殆ど寝れなかったけど