第1章 原作前
03
着々と就任の日が近づいてるからいい加減魔力を温存しとく石欲しいなーと
パワーストーン売り場に来てます。セブルスと
こいつ連れ回さないと延々とウチの書庫の古文書漁ってるから
引っ張り出してきました
何が悲しくて男2人で女子の多い店に来なきゃなんねーんだか
視線がとっても痛いです。
目が赤いから赤い石に…龍が掘られてるのか。あ、こっちは鳳凰だ。
色を合わせてブレスレットを作って貰ったらしめて1万越え
ちょっとブルーになりながら原石の方も物色してると
やたらでかい琥珀があるな。珍しい
「おねーさん、この琥珀いくら?」
普通の人は気付かないけど、宝石に元々魔力が込んでるのもあるから
偶に安く買えるんだよね。
小遣いよくあるなって?全部経費で落としてやらぁ!!
げふ、この琥珀5万とか。
他に勾玉、実技で使う数珠を特注して…
領収書は見ない。全部アルバスに押し付けてやる。
「随分買ったな」
「必要なもんだからな」
「?何だ」
いーえ?お前を遠くから見てるミーハーな女子なんて見えてマセンヨ?
日本でイギリス人、しかも長身とか格好の的ですからね。セブルスちょっと滅べ
俺も身長は少し負けてるけど顔は良いはず!ダメだ、日本ではこれが普通になりつつあるこの国家を呪いたい。
「あと日本で何をするんだ?」
「あ、陰陽師の国家試験!」
「そんな物があるのか」
あまり知られてないんだけど、陰陽師って国家や官邸や、天皇からの認証があって初めてなれるんですよ?
因みに今、認められてる陰陽師は数少なく。
信じたくない事に親父も持ってるんだよ、認証証。
これを持って初めて陰陽師って名乗れるわけ。
この試験は3日後に迫ってて、小さい頃から受けろって言われてたんだけど
ホグワーツに通ってたから受けれなかったんだよね。
店を出て、向かうは日本のダイアゴン横丁みたいな所。
日本の魔術師はここで買い物済ませるんだけど、俺はホグワーツに行ったからダイアゴンでした。
「なあセブルス」
「何だ」
「何日に教師の顔合わせだっけ?」
「1週間ほど前だな」
「げえー」
「何なんだ」
「試験結果直後…」
「頑張れ」
何か腹立ったから回し蹴りかましておいた。
アルバスぜってー許さねえ…
何でこんな過密スケジュールなんだよ!
溜め息を吐きながら、神社である自分の家に帰って行った。