第3章 秘密の部屋
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ハリーに見せられたテストペーパーを見て顔がひきつる。
一緒に見てるリドも『うわあ』と。
何見てるかって?ロックハートのテストペーパー。
『アホかあいつ!ピクシーが駄目ならテストって…内容が馬鹿過ぎる!!』
『何あいつ、本当に魔法使い?』
『しかも3ページ裏表びっしりとか無いわーきもいわー』
『うわあ、気持ち悪い』
リドと2人で猛烈に非難してたらハリー、ロン、ハーマイオニーがげそっと
『まだピクシーと戦ってた方がマシだよこんなの』
『そうね、あっちのほうがまだ魔法使えるわよね』
『うぇ、僕どっちもヤダ』
ロン、お前は少し魔法の練習した方が良いと思うぞ
『ハリー、これコピーしていい?』
『もう使わないからそれあげるよ』
『おう、サンキュー』
これセブに見せてどういう反応するか見物だな
『昭久、それどうすんの?』
『セブに見せて校長に直談判できるかなーって』
そう言ったらお子さま達がわあいと。
ただし話を聞いてくれたらだけど、ジジイ何気に狸だしなあ。
『あんまり期待しない方がいいよ』
お前も校長の性格知ってるから思ってる事を言われた気分
いっそ職員会議で議題に出そうか?
あいつ職員会議来ないし
なーにが、真の英雄は会議には出ませんだ。
面倒なだけだろ。
…はっ!何気に俺disられてる!?
真のって何だ真のって!
『このテストのどこがDADAの授業ですか!昭久と生徒達にも聞きました!扱えないピクシーを使っておいて逃げたと!』
職員会議なう。
ミネルバに問題のテスト見せたらミネルバがキレたよー
『先生達への授業妨害も。即刻辞めさせるべきですアルバス!』
『ふむ、生徒達にも不満が広がっておる』
『ダンブルドアってもしかして面白そうだからって理由であのポンコツ雇わなかった?』
俺にくっついたままのリドがアルバスに問うと。
おい、何だその挙動不審。
『流石リドじゃの』
『褒められても嬉しくない』
アルバスの言葉を一刀両断にしたリドが深い溜め息を吐く
『ギルデロイをクビにした後の代理をどうしましょうか?』
もうクビ決定にしてるのかよ。
アルバスのキラキラした青い瞳が此方を捉えて
おいおいおいおい、まさか。
『安倍昭久先生に陰陽術と兼用して貰おうかの』
『ガッデーム!!この爺いいいい!』
まさかの兼用に、引きこもりたくなりました。