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妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


08

「クククク、1年の初対面の評価はうなぎ登りだぜ」
「そして素を知って遠ざかるパターンだな」
「え、何それ酷い」
「黙ってろ」

わしわしと頭を撫でられて。くそう、どうも勝てないな。
白凱がそろりとセブの肩を伝って、どこ行くんだ?

『お待たせしました!この魔法界で最も!有名なこのギルデロイ・ロックハートが・・・』

あーこの馬鹿の演説聞かなきゃいけないのかとゲッソリしてたら
ん?演説が止んだ?『な、なんでもありません』
と座った奴の尻に白凱がかじり着いてて
わお、おっかねえー
馬鹿が馬鹿な演説するとこうなるんですよ?皆さん。

がぶりと食い付いてた白凱は噛み付くのを止めてアルバスの髭に巻き付く
ちょ、飯中に遊ぶなよ。アルバスはふぉふぉふぉと笑ってるけど!お茶目爺め!

『ねえー昭久、僕も何か摘まんでいい?』
『あれ、式でも腹減るの?』
『減らないけど、見てたら懐かしくなった』

椅子を出してやって、あむっと食べる姿は年相応だなぁ。

消えない様に取り皿に取ってから食べて。

同じ目の色してるから兄弟に見られるかもな。

『もう片付けていいかの?リドや』
『うん、久し振りの味だったからもういいよ』

生徒達が纏まって寮に戻る頃にはリドも満足したようだ。


パシャ!

ある日急なフラッシュが襲い何かとチカチカする目をフラッシュ先を見据えようと睨み気味になってたら

『あ、ご免なさい!安倍先生!グリフィンドールのコリンです』
『ああ、カメラだったのか、悪い・・・この目、光にあんま強くないんだ。カメラは勘弁な』
『あ、ご免なさい』

ションボリするコリンの頭を撫でてごめんな、と小さく謝る。
ごめん、目に痛いのは本当だけど弱点では無いんだなー
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