第3章 秘密の部屋
06
『え、俺が1年生引率すんの?ミネルバは?』
『私の役割を貴方に引き継いで欲しいのです』
入学式いつだっけ?明日じゃん!もっと早くに言ってよ!
『くっ、俺渾身のギャグを1年に披露したかったのに!』
『何をするか知らんが止めろ、嫌な予感しかせんわ!』
『この私が!やっても良いのですよ?』
『うるっせえ雑魚、噛み付かせるぞ』
『シャー!!』
『ひっ』
おーおー、白凱もこの男が嫌いなのか目一杯威嚇してんな。
コイツもこの程度で怯えるならその馬鹿な仕草止めればいいのに。
自己紹介の時からやけに出張るんだよなぁ
『昭久、顔が極悪人だぞ』
『いやこの馬鹿をどう黙らせようかなって』
『いいから、明日の引率の事を考えろ』
えーと、ハグリッドから引き継いでから簡単に寮のこと話すんだっけな?
『何も、難しく考えないで貴方らしく連れてきてくださいね』
ふわりと優しく撫でられて、むう。子供扱いされてる、俺。
仮面は付けといた方がいいかな1年生ビビらすのも何だし。
『あ、仮面は着けなくて宜しいですよ?』
『ミネルバ、先に言って・・・』
引き継いで、寮の話しして。其れだけでいっか。
オッケーと返事したら嬉しそうに。
『闇の帝王を倒した英雄に引率されたら生徒も喜ぶでしょう』
『あー、そっちの意図ね、わかった』
今日はまず、授業の用意して。明日に備えるか。
『闇の帝王を倒した英雄ねぇ』
「何その不服そうな顔」
『中二臭ぁ・・・』
「お前がゆーな」
すんごい不服そうな顔をして。
お前最近日本の漫画に感化されてねえ?
日本に居るときに読みまくってたよな。俺の漫画