第3章 秘密の部屋
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リドに案内されて来たのは女子トイレからの入り口
『目を隠す何かを持って来てる?バジリスクの』
「取り合えず包帯と長い布色々」
『うん、其れで良いと思うよ』
バジリスクが這い上がって来ても生徒に害の無い様にと秘密の部屋に来ました
目的は目を布で覆う為。
リドが蛇語で言った時に
『開け』
頭の中に意味が伝わって一瞬焦った。あれ、俺パーセルタング?
『昭久位の陰陽師だったら動物の話してる言葉くらい分かるんじゃない?』
「おー、流石俺」
『反論出来ないのが腹立つな』
ゴゴゴゴと開いた入り口に潜って滑り台を降って行くと地下に降り立った
「おー、深いな」
『まあ、こんなもんじゃない?』
さっさと進むリドは『開け』と言うと、ああーそういやまだ扉あったな
秘密の部屋に辿り着いた
『昭久が始めてだよ、此処まで一緒に来た奴なんて』
「俺もこんな所初めてだなー」
暢気に感想を述べてたらリドがキョトンと
『昭久は恐く無いの?もしかしたら此所で僕に殺されるかも知れないんだよ?』
「ま、その時はその時だよ」
『緊張感無い奴』
念のために身代わりの札を張り、出てくるバジリスクに備え
袋いっぱいに持ってきた布の準備をする
『バジリスク、おいで』
出てくる大蛇に成るだけ目を閉じて、と指示を出すリドに思わず微笑む
人を気遣う何て事したこと無いだろうに。
『久しいな、スリザリンの末裔よ・・・随分魔力の高い者を連れて来たな』
『ああ、昭久?今の主人みたいなものさ、僕はもうスリザリンの末裔であってそうじゃない』
『そこな魔力の高い者よ、お前程の魔力成らば我の目を見ても死なない』
「あ、そうなんだ」
『だからって簡単にこっち向かないでよ・・・』
あ、ごめん。ちょっと喋りたくてうずうずしてたんだわ。
わー、でっかいなーと頭を撫でて。そういやうちの子達も最近出してないなと
指を鳴らしてヒュドラと八岐の大蛇を部屋のサイズに合わせて出してみたら
リドがあんぐりと口を開けて・・・