第3章 秘密の部屋
『皆さんお待たせして申し訳ありません!今ここに!私ギルデロイ・ロックハートが参りました!』
おい馬鹿。空気読め。誰もてめえを歓迎してねえよ
各先生に無駄な宣伝を含めた自己紹介をし
仮面を被ってる俺に気付き。
『君は、私と直接顔を合わせるのが恥ずかしいのかい?』
『は?』
何か検討違いの事言われて俺ポカーン。
その隙をついて仮面を取られて
『ちょっと、アンタいい加減にしなよ』
『主!貴様ァァ!』
『いや、大丈夫だ鴉、リド。この方が自己紹介しやすい』
リドもこい、と呼んで俺の目の色を見て腰が抜けた馬鹿に
『どうも、今の有名人にお目に掛かれて光栄だね?俺は安倍昭久。名前くらいは聞いた事あるよなぁ?』
『ひっ!は、はい』
宜しく、と握手を求めたら震えながら手を出してきて
先生方、ザマァ見ろ状態で見てたそうです
やったね。
『成程、あの分霊箱の残骸から意識だけを抜き取るとは、流石に昭久じゃな』
『怒らないの?ジイサン』
『どうせ僕を何かに使おうと画策してるんだろ?僕は昭久以外の命令は聞かないから』
『ほっほっほ、リドルの察しの良い所もまんまじゃな』
『あのねえ、今の名前はリド。其れくらい覚えててよね』
あのさあ、いい加減喧嘩止めて部屋に帰らねえ?