第3章 秘密の部屋
02
後日、ダイアゴン横丁へ向かうと言うのでついでにハリーやロン達も呼んで。
ワイワイ行こうかとしたら。案の定リドが機嫌悪い。
『何で僕まで・・・』
『まあまあ、今までの分取り戻そうぜ?』
野望ばかりの学校生活だったんだからたまには楽しんだら?
ニイっと笑ってリドの背中をポンポンと叩いて。
『僕、昭久とセブルス以外・・・特に子供とは話したくないんだけど』
『そう言うなって』
ぶーたれるリドの手を引いて。漏れ鍋でジュースを飲んで待つ
何だ、リドも普通にしてればただの子供?マセガキだよな。
セブも紅茶を飲みながら、店主に声を掛けられて
『おや、スネイプ先生。新学期に向けての買い物ですか?』
『手間の掛かる弟分と一緒だがな』
『あれ、もしや安倍昭久さん?』
俺の名前を店主が言った瞬間に漏れ鍋内が騒がしくなって
「あーそう言えば俺こっちで有名人だったわ」
『僕を倒した事でか、去年はこうじゃなかったの?』
「去年は近所で済ませたんだよね」
「あー・・・お前が馬鹿過ぎて忘れてた、スマン」
「セブ酷い」
『僕も注目されたくないから生贄になって来てよね』
トムさんに背中を押されて、ギャー依りによって今日は狩衣着てるし目立つ!
マグルの服着て扮装してくりゃ良かった!トムさんの鬼ー!
『まあ!ホグワーツで教鞭を取っていますの?』
『おや、ウチの息子も去年入学してね。まさか昭久様の教鞭を受けれるなんて息子は運が良い!』
あちこちから声を掛けられて、やべえ。逃げるタイミング完全に見失った。
どこからか腕をぐいっと引っ張られて
『悪いな奥様と旦那方。こいつ今日教材買いに行くんだ』
んお?保護者の壁から助けてくれたのは
『シリウス』
『よう、クリスマス以来だな』
『マジで助かった、あのまま埋もれるかと思った』
『セブルスが頭抱えてたぜ、もう1人の餓鬼も』
あらま、リド一応心配してくれたのねー・・・
『何故突き出したし!』
『何かゴメン、あそこで囲まれると思ってなかった』
素直に謝るリドを見て項垂れる、ほんっとにこいつは!
『昭久、大丈夫?』
『凄い囲まれてたね・・・』
『ありがとうハリー、ロン。お前達くらいだよ素直に心配してくれたの』
そういやハーマイオニーとはどこで落ち合うの?って聞いたら
もう到着してるのか成程。