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妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


そういや、リドは制服姿のままだから何か着せようか
ロック系、ゴス系、クール系ならあいつの目も目立たないだろうと

和紙とか筆とか墨。狩衣の替えを買ってから
服屋に向かった

まあ、気に入ってはくれないだろうな
何せ俺を毛嫌いしてるっぽいから

渋々着るだろうさ・・・

何か悲しくなってきた。

「昭久」
「んー?」
「後日ダイアゴンまで行くぞ」

あ、そっか。セブルスの教科は向うじゃないと駄目だっけ

「俺行かなくても良くない?」
「・・・そんな顔のお前を置いてくのは心配なのでな」

へ、俺どんな顔してたんだ?
わしわしと頭を撫でられて・・・デコピンされた

「いっでぇ!」
「いつものお前ならかわせるだろうな」

何だ?俺そんなにオカシイのかなと額を擦って。

「気分転換だと思え」
「・・・うん」

リドを出して、紅い目が目立たない服装を探すのは大変だった。

『ねえ馬鹿昭久』
「何だその馬鹿呼び」
『何か勘違いしてるみたいだけど』
「??」

何だ何だ、と警戒してたら

『お前の事べつに認めてない訳じゃないから』

そう言って、俺の中に消えて行った
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