第2章 賢者の石
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『ほっほっほ、セブルスも心配性じゃな』
『もー機嫌浮上させる俺の身にもなって!』
校長室に避難中、あいつスリザリンの負けが判った瞬間物凄い形相してたから
パーティー終わったあとダッシュで逃げてきた!
何て言うのかね、愛するリリーさんの息子の笑顔も嬉しいけど自寮が負けて悔しいので
すげえ複雑な顔してたから鬼みたいだったぞ
『セブルスは昭久様が大事なのですね』
『やほ、クィレル身体もういいの?』
『昭久様の札のお陰ですっかり』
クィレルの処遇なんだけど、今の魔法省じゃ今更
ヴォルデモートの手下が生き返らせようとしてたって言っても
存在を拒否したがってる馬鹿の集まりだから
クィレルはアルバスの闇払いとして転職させる事にした。
つーか。
『何で様付け?』
『昭久様の陰陽師としての腕、人間性どれを取っても素晴らしいじゃありませんか!それに・・・』
真剣に俺の良さを語るクィレルに全俺が引いた!
あれ!?この人こんな人だったっけ?
其れとも只の崇拝体質!?
アルバスにアイコンタクトをして熱心に語ってるクィレルにゃ悪いが
これは居づらいので退散させて頂いた。
来年は平和だろうし、良い学校生活になりそうだなと
自室を開けて、閉めた。
「ふう、俺も目が悪くなったかな」
何かセブルスが居た気がしたけど、あれ?
さっきまで激おこじゃありませんでした?
恐る恐るもう一回開けようとしたらがちゃりと勝手に開いて
「何してるんだお前は」
「セブルスこそ何で俺の部屋に居るんだよ」
「お前が校長室から帰って来ないのでな」
「ああ、クィレルと話し込んでた」
クィレルと聞いて不機嫌そうな顔になって
おやおや?