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妖狐の灯火

第2章 賢者の石


25

やべええええええ!!
アルバスと一緒に校長室に行けば良かった。

「俺の部屋の前に般若が居る」
『主?』

視線の先には俺の部屋の前で仁王立ちするセブルス
その顔は鬼の様です、このまま日本に帰ってイイデスカ?

どうしよう、どうしようと鴉と揉めてたら
ガシリと頭を掴まれて

「随分と帰りが遅かったですなあ?昭久」
「せ、セブルス?」

相当なお怒りのご様子で、襟首掴まれてずるずると部屋に引き摺られて。

分厚い本の角で思いっきり殴られた!

「いーーーーっ!!」
「馬鹿かお前は!ケンタウルスにさんざ忠告されてたのに拐われるとは!!」
「クィレル助けたのにこの仕打ち!」
「校長から全部聞いたわ馬鹿者!」
「なら何で・・・」

殴るんだよ、と聞こうとしてセブルスの顔を見て
そんな気力無くなった。

何で、そんな泣きそうな顔してんだよ馬鹿アニキ

肩口にセブルスの額が乗っかって

「・・・ごめん、兄貴」
「この愚弟が・・・」
「心配かけてゴメン」
「・・・馬鹿者」

ずっと、気がすむまで
馬鹿弟、と泣きそうな声で呟かれた。

はー、セブルスが真剣に、こうなると俺は負ける
そんなに心配しなくても俺は死なないよ。

普通の人の血じゃないんだから、俺は。

その夜はセブルスの機嫌が浮上するまで
テストの手伝い等々

細かい雑用をさせられる嵌めになった。

『心配を掛けたのですから、仕方ないですよ』
「鴉、お前どっちの味方よ」
『今回はセブルスに加担しますよ?』
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