第2章 賢者の石
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ハリーは、クィレルの元に着いた時驚いた
クィレルの傍らには小さい頃からの友達で、大好きな兄貴分の昭久が倒れていたからだ。
『昭久!起きて!』
死んじゃやだ!と声を掛けると。
眠っているのか胸が上下していてホッとした
何でクィレルは昭久を拐ったんだろう?
昭久が起きればこんなやつ直ぐやっつける事が出来るのに。
ヴォルデモートが僕と話したいと言いクィレルが昭久の方を向いた時に
クィレルが何かの魔法を昭久にかけた
『貴様が居なければ俺様は彼処で果てなかったものを!』
『昭久を拐ったのは何で?』
『新しい憑代だ、この男は絶大な魔力を持っている』
『させるもんか!』
ふと目に入った光景を見て理解した。
さっきのクィレルの魔法は昭久を起こす為のもの。
クィレルは・・・味方だ
『よう、ヴォルデモート。11年振りだなぁ?』
昭久の声に驚いて後ろを振り向くヴォルデモートは昭久の紅い目に驚いて。
『クィレル!殺したんじゃなかったのか!』
『わ、私はもうお前の命は聞かない!』
『よく言った、クィレル』
何かの札をヴォルデモートに貼って隠し持ってた刀を引き抜くと
『お前は、あの時のガキか!?』
『気付くのがおせーんだよジジイ!』
『ハリー、こちらへ』
鴉が突然現れて僕を抱き締める。見てはいけないって。
昭久は取り憑いたヴォルデモートのみを引き剥がすかの様に、クィレルに斬りかかっていた。
『ひっ』
『クィレル、大丈夫だ。お前には一切傷は着いてない』
『昭久様・・・』
自分の頭を恐る恐る触って、もうかの帝王が居ない事が分かると
泣きながら俺の名前を言いつつ礼を述べていた
うーん、原作通りに逃げられちったな。
ちょっと残念な気持ちになりながら鴉を呼ぶとハリーを抱えてやって来て
『お疲れ様です、主』
『昭久!』
俺に飛び付くハリーの頭を撫でながら
恐怖から解放されたクィレルを宥めて。