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妖狐の灯火

第2章 賢者の石


随分ボロクソ言うのねセブ。同じ蛇寮の生徒なのに。

「まだ父親の方が学校生活の態度が良かったぞ」
「あー、そういや先輩だったんだっけ?」
「婚約者が居たのに女たらしだったがな」

それ生活態度めっちゃ悪くねえ?
ただの女の敵?父親も小者感パネェんだけど

「ジャ〇アンみたいに子分ぶら下げて歩くよりはマシだ」
「おい、青狸ネタはやめろ」

何、この三十路と会話してると疲れて来るんだけど。
俺も今年で二十歳になるけどさ!年の離れた義兄との会話で着いていけてる俺は

中身も三十路過ぎなのかそうなのか。認めてやるもんかああ!!
確かに前世足したら三十路超えるけどよ!

ふと腕時計の時間が見えて

「あ、やべ。時間だ」
「は?何かあるのか?」
「クィレルのとこにちょっとな」
「おい、何の話だ」

狩衣の皺をさっと治して、懐にある鉄扇を確認し
札持った、お香も持った

「鴉行くぞ」
『御意』
「おい!昭久!」
「んな怒鳴るなって、カウンセリングみたいなもんだから」

未だ後ろでギャーギャー言ってるけど知らね。
部屋から出て、鴉を連れて・・・

早足でクィレルの部屋へ向かった。
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