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妖狐の灯火

第2章 賢者の石


『君はスリザリンの直系なのかい?』
『いんや?ただ日本の妖怪の血が混ざってるだけだ』
『昭久様!』
『落ち着け鴉、こいつに敵意は無いよ』

手元で和紙で人型を作り。日記の上に置く

『何をする気だ?』
『なに、簡単に実体化させてやろうと思ってな』

短刀を手に取り、人型もろとも日記を貫いた。

『やめ、うわあああああ!!』

ヴォルデモートの魂とこいつ・・・記憶を剥がすのはこれしか無かったんだよ

『悪いな、痛かったろ』
『はぁ・・・はぁ・・・僕に何をした。なぜ僕は生きてる』

消えたと思ったんだろう、自身の両手をマジマジと見つめて

『ヴォルデモートの魂とお前を切り離した。これでお前は俺のただの式だ』

カリッと親指の腹をかじり、インクを大量に吸い込んでる人型に俺の血を着けて
リドルの式の出来上がり。

『この僕に!この俺様に勝手な事を!!』
『リドル、お前には賽の河原へ行って貰う』
『なっ』

印を結び、徐々に消えて行くリドルは自分の手を見つめ

『き、消えて・・・く・・・』

1年はあそこに居てみろ、自分だけが孤独じゃないんだ。精々懲りて来るんだな。
だから俺はこの世界に生まれて、前世の記憶に苦しめられながら今まで、ここまで来れたんだ。

「じゃあな、また会うのは1年後だ」

インクまみれになった机を術で消し。分霊箱の成れの果てをアルバスの所に持って行った。
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