第2章 賢者の石
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『リリーさん、ジェームズさんお邪魔しました』
『またセブと2人で来てね』
『授業頑張るんだよ。また遊びにおいで』
『昭久!また学校でね!』
ジェームズさんにぐりぐりと撫でられ、ポッター家を後にした。
大量のプレゼント?術で全部俺の部屋に送ったからあとで見る!
真っ直ぐホグワーツの玄関まで飛んで、中に入った。
え?よく結界の中に入れるなって?
こっちの魔力と母国の魔力の性質が違うみたいだからか何かこっちまで飛べるんだよね。
真っ直ぐ部屋に入り、セブの部屋へのドアを開けた
「セーブセブセブセブ!!ただいまー!」
「なんつー呼び方してるんだお前は!」
部屋に入った早々に本で殴られた、痛い!
「いいもん、クリスマスプレゼントに入ってたのに・・・」
「・・・何だ」
「ヴォルデモートの分霊箱」
「はあ!?」
これ絶対俺に使えって事だよねーと日記を持って踊ってたらガシっと頭を掴まれて
「お前だから大丈夫だろうが、くれぐれも、くれぐれも!無茶をしない様に!」
「何故2回言った」
「大切な事だからだ!!」
俺そんなに信用無いかなーと。ちょっとしょぼくれてたら
「お前の力を甘くみてる訳じゃない・・・過信過ぎると痛い目を見るぞ・・・」
「ん、分かってる」
ぐしゃっと髪を乱暴に撫でられて、俺は自室に戻った。
さて、とクィレルの事は最終決戦の時に剥がせばいい。
この日記をどうするか、ペラペラめくっていたら最後のページに黒いインクに文字が書かれていた。
『君は誰?』
まさか向うからコンタクトが飛んでくるとはな。
母さんから貰った鉄扇を懐に入れてテーブルに向かった
『俺は安倍昭久って言う、お前はトム・マールヴォロ・リドルだろ?』
『何で僕の名前を、しかもフルネームを知っているんだい?』
『聞いてるんだろ?俺の事。なあ?ヴォルデモート』
書き終わった後に日記に手を乗せ俺の魔力を送ってやると。
『随分太っ腹だね、舐めてるの?』
『お前こそ図々しく俺の後ろに立たないでくんない?リドル』
振り向いたら不機嫌そうな顔が・・・俺の目の色を見て。リドルが目を見開いた