第2章 賢者の石
俺はセブルスの我儘な弟で十分だよーとソファにごろんと横になったら
ハリーが乗っかってきてちと重い。
『ねえ昭久、鴉は居ないの?』
『カラス?なんだそりゃ』
『シリウスおじさん、昭久は凄いカッコイイ式を連れてるんだ!』
『ああ、原久先生も式持ってたな、昭久も居るのか』
『そりゃ勿論』
ハリーを抱えて起き上り。指で印を結んだらボンッという音と共に現れた紅い目の、黒い長髪を靡かせた天狗が現れ。
『昭久様、あまり人前では・・・』
『大丈夫大丈夫、ここに居る人皆味方』
背中をポンポンと叩いて、緊張する鴉に悪戯仕掛け人共は興味津々で。
『はぁー、天狗か。本でしか見た事ねえな』
『凄い、本物だ』
『その黒いのは翼?飛べるの?君』
『は、はい一応』
『貴様らその辺にしてやれ』
『皆、困ってるわよ』
大人たちの好奇な視線から逃げれたと思ったら。
後でハリーとロン、ハーマイオニーに引っ付かれて。
何か懐かれてた。何か羨ましいな!
チビ達に懐かれて!