第2章 賢者の石
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しんしんと雪が積もるのを眺めながら、もうすぐクリスマスだよお母さん。
毎日忙しく働いてたらもうそんな時期だよ。あーさむい。
生徒はもう休暇で帰りましたよ。
炬燵に入って色んな効果のある札を書いてたら
セブルスが重そうな本を重ねて持って炬燵に入ってきやがった。
「ちょ、おま。俺の城に入ってくんじゃねえ」
「大きい炬燵を独占するな、もう1人は入れるだろう!」
俺の抵抗も虚しく、右隣に入ったセブルスの足を蹴ってやった。すげえ無視されてるけど
「俺ドレスローブ持ってないんだけど魔法界のパーティーってどんな感じ?」
「別に無理して着る事は無いだろう、その狩衣でいいんじゃないか?」
ん?とセブルスが顔を顰めて。
「お前、どこのパーティーに呼ばれた?」
「え・・・そ、そこらへんのお貴族サマ?」
やべ、マルフォイ家に呼ばれたって話してねえから不信がられた。
「言っておくが、パートナーは必須だからな」
「げ、マジ?」
「日時は?」
「に・・・24日」
リリーさんとこは25日なんだよね24日の夜から泊まるとは連絡入れてある。
セブルスからスコンと頭をチョップで殴られた、地味に痛い!!
「マルフォイ家か?生半可な同伴を連れて行くと舐められるぞ」
「ちょ、何で分かるのよ!?」
「ご丁寧にバカ息子が日にちを言い触らしていたぞ」
あの馬鹿息子マジ本当に何とかなんねえ?俺の授業に来ないのは分かってたけど
ヴォルデモード倒した本人だって気付いて無いからお口が悪い悪い。
「あ」
「何だ」
「同伴してくれそうな人居たわ」
「・・・お前にそんな相手居たか?」
「悪かったな、モテなくて」
うん、あの人凄い美人だし大丈夫でしょ、着物だろうからドレスローブ要らないし
パパっとお手紙を書いて、式で飛ばした。寝てなきゃいいけど
「問題は・・・、ま、いっか」
「いいのか?」
「平気平気」
「・・・ん?」
「ん?」