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妖狐の灯火

第1章 原作前


01

ホグワーツ卒業日、俺はセブルスとアルバスに呼ばれて校長室にやってきていた。

産まれながらにして前世の記憶を持つ俺はちょっとヲタクな普通の社会人だった。
事故であっけなく死に、再び生を受けた世界が。まさか魔法の世界だなんて誰が仕組んだんだコノヤロウ。
この秘密は親父にも話してない、ずっと1人で抱えて行くものだと思ってる。
勿論原作崩壊は覚悟してくれよな?カミサマ?

『どしたの?校長、セブルスも』
『昭久、就職は決まったかのう?』
『んにゃ?実家で暫く家業に着いてると思うけど』

ごそごそと校長はテーブルの引き出しから何かを取り出し。セブルスに渡すと

『校長、これは?』
『セブルスも読んでもいいぞい』

俺はセブルスの後ろに回って覗き込んだ。

『昭久・・・』
『見るなって言ってないだろ』

読んで行くにつれてセブルスは俺を見て硬直し・・・俺は。顔が引きつる

『・・・アルバス』
『何かの?』
『これ、俺の目が悪いの?おっかしーなー、2.0キープしてたはずなのに』
『現実逃避をするな』
『あてっ』

ちょ、校長?この手紙何ですか?何か俺、来年から教師になるって項目が書かれてるけど

『ナニ?コレ』
『来年からも宜しく頼むぞい?』
『親父は?』
『勿論OKしてたぞい?』
『クソ親父!!』

何も突然じゃなくても良くない?1年くらいのんびりしてたかったんだけど
何してくれやがったあの親父!

『そうじゃそうじゃ、来年からクィリナス・クィレル教授も復職してくれるそうじゃ』
『は・・・?』

クィリナス・クィレル?

『どうかしたか、昭久』
『いや、ちょっとまって。もしかして来年、賢者の石預かるとか面倒な事しないよね?』
『昭久の予知かの?・・・当たりじゃ』

レモンキャンディー要るか?って要らねえよ!そんな情報欲しくなかったよ!
来年から原作だからかあああああ!!

『・・・まあ、頑張れ』
『・・・ちょっとそっとしといて、セブルス』

セブルスから奪った書類には、俺の名前と教える教科が書いてあり
承認のところにウチの判子が押してあるしもー・・・
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