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妖狐の灯火

第1章 原作前


『Mr.安倍!?』
『よう、久しぶりだな。爺さんも』
『相変わらずじゃのう・・・原久は・・・』
『ジェームズ!良かった・・・!』
『リリー!』
『・・・セブ?』

あれ、何かヤな予感。リリーさんが抱き付いてるせいか全員の視線が痛い。

『親父、俺先にかえ『るな馬鹿者』ぐえっ』

面をつけたまま抱っこされてジジイの前に突き出される。

『ほうほう、噂の原久の息子か』
『ああ、こいつが予知してここの襲撃の防衛に成功したんだよ』

本当は"原作を知ってた"からなんだけどね・・・
俺の手に持つ刀に着いた血を見て

『その子が闇の帝王を倒したか』
『まあ、そんなモンだ』
『式を出す暇無かったんだって』

抱っこされたまま親父の脛を蹴飛ばして、着地成功っと

『アンタの二重スパイも公言して良いんだよ?』

皆に警戒され気味だったスネイプを捕まえて、目を見開いて驚く皆に。

アルバスはさらに驚いて、俺の顔をまじまじと見つめた。
あ、面は外さないで。絶対驚くから!

って言ったのにー・・・

『なんと・・・』

面を取られて、黒い髪に紅い瞳が露わになって。アルバスとミネルバは息を呑んだ

『スリザリンの血じゃないからね?』
『生まれつき魔力が強いのかこうでなぁ』

親父、理由端折り過ぎ。

『俺達の祖先は妖が混じってると聞く、その血が出ているんだろう』
『ちなみにその妖は、こっちでは有名な妖狐って妖怪。日本ではわりと神聖視されてる?』
『俺に聞くな』
『アンタは親父デショ』

スネイプに紅い目を見せたら一瞬ビクってなったけど。

『綺麗な紅だな』

泣きそうな、解放された様な目で。頭を撫でられた。
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