第2章 賢者の石
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場内がクィデッチで盛り上がってる中、俺の気分は急降下です。
あれ面白いん?
1つのスポーツだけで魔法界がこんなに注目するとか他に娯楽って無かったの?
『って思い切りツッコミたいいいい!!』
『今まさにしてるがな・・・』
俺卒業してても言い続けるぞ!娯楽ないんか!ここの世界は!!
『ああ、セブルスー』
『もう少しシャキっとしろ。何だ』
『ここでクィレルが何かアクションしたら蹴飛ばすから』
『まるで何か仕出かす様な言い草だな』
『んじゃ!俺教員席の後ろ側に居るから!』
『おい昭久!』
あのハゲ確かハリーが帝王を倒すって予言を聞いて、ポッター家に向かったんだっけ。
ま、俺と親父が待ち伏せして倒したけど。
何か仕出かすとしたら俺かハリーかかね。
鴉と2人で並んで、試合を見守ってると
1つのブラッジャーが物凄い勢いで俺へ目がけてしつこく飛んで来て避けるも
また再び、勝手に飛んで来た
『チッ、標的はこっちかよ!』
『主、破壊しても?』
『OK,俺が許す』
俺の周りに数珠で結界を張って、ブラッジャーが結界に当たって勢いが弱くなった所で
パアァァン・・・
鴉が思い切り圧を掛けて破壊した。
あっぶねーな、あんなもん直撃したら俺でも骨折れる。
『昭久、無事か!』
『大丈夫ですか、昭久』
『悪り、セブルス、ミネルバ。ブラッジャー1つ壊しちゃったわ』
ホッとするミネルバをよそに、セブルスは俺に怪我が無いかべしべしと叩いて
『いや、もう大丈夫だから』
『まさか貴様を狙ってくると思わなかったぞ』
これはしゃーない。本来はハリーが倒すハズだったあのハゲ。
俺が手に掛けたから全部こっちに来るだろうなとは思ってたけど・・・!
『うおっと!』
『主!』
『しつこいっての!』