第2章 賢者の石
07
見回りに出る前にふと。
そういや今朝テーブルでドラコとハリーが言い争いしていたな。
決闘フラグなのか、原作ぶっ壊れてるし。心配だから行こうと思って例の部屋の近くを通ると、複数の気配。と
『何だ、お前か』
『あれ、フィルチじゃん』
『見回りか?ご苦労な事だな』
『ミセスノリスもいるんだ』
『あの厄介者のピーブズが悪戯で鎧を倒してからに!』
ぜいぜいと息を切らせながら、1つ立てようとしてるとこで待ったを掛けて
『俺やっとくから』
『・・・悪いな』
フィルチが俺がやってきた方向へ歩いて行ったのを確認して
あのアホ、足を返して欲しくないんかい。
『ピーブズ、足返して欲しくないのかなー?』
声を響かせて読んだら、上半身しかない状態で土下座された。コノヤロウ
『ひいいい!1年生には悪戯してません!やったのは鎧だけです~~!』
『そうか、でもまだ1週間経ってねえかんな。くれぐれもちょっかい出すなよ?』
ギロリと馬鹿を睨んだ後、俺は両手を合わせる様に
パンッ
音を立てて手を叩いたら倒れていた鎧は一瞬で元通りになった。
『そこの1年ども、早く戻れよ』
物陰に隠れて俺の様子を見ていたハリー達の気配が遠のくのを感じて。
見回りを再開した。
異常?特にアリマセンヨ?
『本当に無かったんだろうな?』
『ピーブズが悪戯してただけだって』
部屋に戻って寝る前の紅茶を飲みながらダベってたらすげー怪しまれた。失礼な。
『俺ちゃんと仕事してきたもんー』
『お前のちゃんとは宛てにならん!』
あ、そうだ
『セブルス』
『何だ』
『ハロウィンの日、何かあるから、絶対あの部屋に行くなよ』
足食いちぎられるぞと、忠告しといた。
『何かあるのか』
『ヴォルデモート』
『把握した』
こう言う時って理解が早いと助かるもんだ。
紅茶の最後の一口を飲み込んで
手紙を書いてから、依頼主に送った。