第2章 賢者の石
ボッという火の音が響いて、驚いて音のした方を見たら。え、アンタもう名前全部書いたの?
やたら長くなかったっけ?
和紙が、火の属性だと主張するかのように燃えていた。
『ちょ、校長ってば早い』
『ふぉふぉふぉ、ワシは"火"の様じゃのう』
『まだ始めって言ってないのに始めないのアルバス』
まだ書き終わってない子がいるでしょーが。
『主、皆準備が整った様です』
『お、ありがとう。んじゃ皆始めていいぞ』
これは、結果は皆面白かった。
水、木、金、火、土の5行の属性が個性様々に発動して。
杖を使わないでこう言う現象を起こせたと、生徒達が大いに喜んだ所で授業が終わった。
先生たちも楽しかった様で、教室中から拍手を頂いた。
『って俺はパフォーマーか!!』
『部屋に着くなり何言ってんだお前は!』
『いや、だって。セブルスと鴉しか理解できないし』
そう言ったらはー・・・と溜め息を吐いて。
『お前にしたら合格なんじゃないか?』
『私は・・・いつもより人間と話したせいか疲れましたね・・・』
『鴉ごめん』
『いえ、貴方の為ならば』
長い髪を揺らせて、俺を見る面を着けた鴉の顔が綻ぶ。
ま、成功~でいいのかな?部屋に入ったら梟便が来てたので水あげて手紙を受け取った。
おっと、依頼者か。さて、どうするかねえ。