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妖狐の灯火

第2章 賢者の石


『わかったよ、そう振る舞っておく』
『さっきの様な馬鹿にする振る舞いはするなよ?』
『何で?』
『闇の陣営の子が親に言いだしたら襲われかねんぞ』
『んな大袈裟な、そんな馬鹿居たけど全員返り討ちにしたっつーの』
『お前な・・・手遅れだったか』

時計を見て、丁度始まる時間だったから、セブは生徒が入る入り口から行くと言い
2手に分かれて、少し緊張してるか。少し深呼吸をして教室へ入って行った。

グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクローに・・・お、スリザリンも居たか
恐らく校長が拡張したであろう教室の教壇に立って

にっと微笑み、紅い瞳を細めた。

アルバスが立ち上がり

『11年前、魔法界を揺るがす出来事が起こった』

ん?俺アルバスが演説するって聞いて無いよ?セブルスを見たら半分蒼白になってて

『11年前のハロウィンの日、たった1人の陰陽師が魔法界を騒がせていた闇の帝王を葬った』

にっこりと微笑むアルバスが俺を見て

『・・・それが当時8歳だった安倍昭久じゃ』
『校長!』

あー・・・セブルスってば真っ青になってら、大丈夫なのに。

校長のとんでもないカミングアウトに教室中が賞賛の拍手で包まれ

『昭久先輩』
『最強ー!』
『やかましい双子!!減点すっぞ!』

きゃー、こわーいと席に座る双子を黙らせて。
事実を知らなかった子達がポカンを口を開けて俺をボーっと見て

あのさ、タイミング全然分かんないんだけど。もう授業始めていい?

教師陣の中を見たら、案の定。クィリナス・クィレルが座ってた。
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