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妖狐の灯火

第2章 賢者の石


04

『おい、昭久起きろ』

まどろみの中、セブルスの声が聞こえてがばっと起き上ったら

『いってぇ~・・・!』
『馬鹿者!大怪我してるのに急に動く奴がいるか!』
『昭久大丈夫?』
『あれ、ハリーと・・・』

何で居るかな、ロン君も。
苦笑いで困った様に笑うロンの頭を撫でたら顔を真っ赤にされた。

『マジ痛え。よく寝てたな俺』
『一瞬死んだかと思ったぞ』
『あれ、白凱は?』
『そこだ』

顎で指された先に、とぐろを巻く白凱が居て。

『起きたか、主』

うなされて居たぞと言いながら巻き付いて来ないのは俺の怪我を心配してか。

『はい、昭久。これまず痛み止めだって』
『ありがと、ハリー』

痛み止めって・・・こんな禍々しい色の液体飲めるかぁ!
冷や汗をかいて葛藤してたらセブルスに頭を掴まれて無理矢理飲まされた!まっず!

『おま!殺す気か!』
『寝ていたお前が言う台詞か!』
『先生達仲が良いね・・・』

ロン、そんなしみじみと言わないでおくれ・・・俺泣きそう。

『昭久、脱げ』
『え、ここで?』

イヤーンえっち!なポーズをしたら脳天に拳骨食らった。
てめ、折角微妙な空気を温和させようと思ってたのに・・・!

渋々と狩衣を脱ぐとまぁ見事に真っ赤

『昭久って細マッチョ?だったんだね。腹筋割れてる』
『ハリー?俺を今まで筋肉の無いポッチャリ体型だと思ってたのかキサマ』
『スネイプ先生は?』
『あいつも意外と細マッチョ』
『何の話をしている!!』

薬を放り出されて慌てて受け取る。
おま、瓶を投げるなし!

前面で受けたから赤い腫れが酷い事。
薬を塗ったら一瞬で消えてってわお、魔法みたいだね

『魔法薬学の薬だから魔法じゃないの?』
『ハリー、そこは突っ込んじゃいけない・・・』

何か俺、年下にツッコミ入れられまくってるんだけど。
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