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妖狐の灯火

第5章 番外編


2016クリスマス

寝起きの頭で、周囲を見ると何故か兄貴の部屋で寝ていて
あれ、俺昨日何したんだと頭を傾げる

兄貴は兄貴で暖炉前のソファで寝てるし。いつもだったら構わず寝てる筈なのに
俺だけ布団に潜ってるとはこれ如何に。

思い出そうとしても霞掛かって思い出せん、俺何したのー?

「ん...昭久起きたか」
「セブhello、俺何したの?」
「ああ、覚えてないのか」

セブの語ったイブでの記憶は1通の手紙から始まった。
朝からフリットウィック、ハグリッドの手伝いをしていた昭久は
己に届いた手紙に首を傾げた

「俺に手紙?」
「何じゃそりゃあ?」

さあ、とハグリッドの問に応え包みを開くと甘い香りが漂った薬瓶が入っていて
余計疑問が付き纏う、手紙を読めば「コレを飲めば今日の1日はhappyで過ごせるぞ!」
おい誰だ俺宛に怪しい薬送って寄越したの。
どうせ禄なモノじゃないんだろうけど、毒とかは耐性あるから効かないし
好奇心が勝ってだな?

「おい昭久、その薬!!」
「うえっ(ごっくん)」

セブが俺の手にある瓶を取り上げて、中身を見て青ざめた
え、これ、何か悪いモノだった?

「飲んだのかこの阿呆!!」
「飲んじゃったけど何この薬?」
「飲んでから聞くな!!」
「うっ」
「昭久!?」

あれ、何だか身体が熱い?毒薬ではないみたいだけどこれ何だ。
しゅうしゅうと身体から煙が出て、頭がパニクる。俺どうなったんだ。

「お、昭久!飲んだのかあの薬!」
「貴様かブラックううう!!!」

セブが馬鹿に殴りかかっているのは聞こえてる。
肩を両手で抱き締め、蹲ってたのをゆっくり手をほぐしていくと
あれ、え?うぇ?

「昭久無事か!身体は...はあ?!」
「あれ、セブ。俺どうなった?」
「こりゃ驚いた。昭久が女になっちょるぞ」
「何でえええええ!?」
「おお、凄い美人になったな昭久」

思わずシリウスに金的食らわせた俺は悪く無い。
徐に母さんから貰った手鏡を見て絶句。いや美人だけど。俺じゃんか
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