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妖狐の灯火

第5章 番外編


2016ハロウィン:安倍昭久

折角のハロウィン
仮装してリドと一緒に校内を引っ掻き回そうと
計画を練ってたら

差し出し人の名が無い胡散臭い手紙に依って
俺のハロウィンは終了を告げた。
拙い文字で書かれた内容は、禁じられた森の奥への招待状

「こんなのに呼ばれる程、森の住人と交流したこと無いんだけど」
『でも、禁じられた森の住人の招待蹴ったらその後、険悪になるから行ってきなよ』
「リドも来ない?」
『絶体やだ』
「リドお願い」
『・・・』

すんごい嫌そうな顔だったけど渋々
しょうがないな、と
着替えに、自室へと向かった。勝った。


のは良いんだけどね?

「ちくしょおおおお!!またか!!」
『昭久って何でこう言うのに好かれてるの?!馬鹿なの!?』

こっちに来るゾンビの首を刀で跳ね、リドも魔法で燃やしたり応戦しながら
少しずつ数を減らしていくと
呼び出した奴・・・吸血鬼が意外そうな顔で俺達を見下ろす

『人間にしてはやるじゃないか、10分も持たないと思っていたのだがね』

この馬鹿は俺が本気を出して無いのを知らないのかよ。
リドの方を向いてうんと頷き合い

『俺をおちょくるのも大概にしろよクソジジイ』

リドが俺の背に隠れたと同時に半径10m、円を描いて焦土となった。

『あ・・・な、んで』

吸血鬼は自身を焼いた炎が残る地へと倒れこみ

目は此方を睨む。往生際の悪いやっちゃ
本当は消してもいいんだけど

懐に入れてた菓子を取り出し、奴の見えるとこに置いて。

『Happy Halloween』

さー帰るよとリドの肩を叩いて転移術を発動した

「ただいまーセブ」
『ただいま』

リアルバイオハザードしてきたと言うと
俺とリドは思いっきりセブの拳骨を食らう嵌めになりました。

いやぁ、だって

まさか本物の吸血鬼から手紙で呼び出されると思わんかったもん
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