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妖狐の灯火

第5章 番外編


『わ、わ、追いついて来た。昭久!!祝詞!祝詞!!』
「あ、忘れてた」
『昭久って陰陽師だよね!?』

いや、滅多にパニくらないリドが珍しくて面白がってたわ
それ口にすると無言でアバダって来るかもしれんので内緒の話。

「六月晦大祓 (十二月は之に准へ)
集はり侍る親王 諸王 諸臣 百官人等 諸聞食へよと宣ふ
天皇が朝廷に仕奉る 比礼挂くる伴男 手襁挂くる伴男 靫負ふ伴男 剱佩く伴男
伴男の八十伴男を始めて 官官に仕奉る人等の 過犯しけむ雑雑の罪を
今年六月の晦の大祓に 祓給ひ清給ふ事を 諸聞食へよと宣ふ・・・」

大祓詞・・・延喜式祝詞から口ずさんで行くと
黒・白の人影がピタリと立ち止まり

効果あったかな?つか日本語でお祓いだけど効いた?
ガチャリ、と。
さっきまでビクともしなかった扉が開いたので2人で逃げさせて貰った


『もう、ほんっっっっと!これっきりにしてよね!!?』
「よくよく考えたらさぁ、あそこで転移術使ってもよかったっぽい」
『・・・』

無言でグーが飛んできたので全力で止めさせて頂いた。
しっかし、俺を城に呼んだのは何でだろうなぁ?

そもそもこの話を持って来たのは差出人の無い手紙で。
・・・もしかしなくても。計られたかもしんない。
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