• テキストサイズ

妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


まあ、何と言うか、一瞬だけルシウスに同情した。再生できるギリギリの傷なのは想像に容易い。
見れば昭久も着ている狩衣を己の血で染めているので軽傷ではないだろう。

部屋に連れて帰ろうと抱き上げれば、先程の様に抵抗が見られ…何だ、眠っているのか。

「はぁ、流石に疲れたな。そう言えばお前は何でここに?」
「休憩させようと茶を用意したのですがね」
「お前もすっかり兄貴面だなあ」
「誰のせいですか」

最近昭久やレギュラスの精神に負担を掛けてるのはこの方なのかもしれないと。
じとりと見てたら思い切り笑われた。心の中を読まないでいただきたい。
/ 185ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp