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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


『レギュラスは我も世話になっている、兄だからとて困らせると噛みつくぞ』

ぎゃんぎゃんと反論するシリウスの声と共に聴き慣れぬ音が重なり
皆でその方向を向いて

「なんだ?今の悲鳴?」

原作と同じくグリフィンドールの寮、とも思ったけどその叫びは女性ではなく
セブに引っ張られ、リドを呼び寄せて、叫びが聞こえた場に向かって歩いて行くと
おいおい、待てよ?何で、俺の部屋の付近の絵画が切り裂かれてるんだ?

『昭久』
『ん、分かってる』

俺の部屋はぱっと見壁と同化してて無関係の者が見たら分からない。
だけど目印に絵画があって、すぐ下に宝石が埋め込まれていて...

『俺の部屋を把握して、ここまで来たってわけか』
『ほうほう、昭久の部屋の絵画を、害されたら叫ぶ様にしてて正解じゃったの』
『何その俺の知らない防犯ブザー』

いつ付けたんだこのジジイ。

『じゃが、傷付けられたと言う事は。昭久を害しようとする輩が現れたともいう事実』
『じーちゃん、俺の敵って今更だけど校内にめっちゃ居るんだけど』

スリザリンの嫌われ者ですよと言っても大丈夫としか答えてくれん、何が大丈夫なんだろう

『原久を呼ぶかのう』

え、親父来たら更なる被害を呼びそうなんだけど。
スリザリン生乙としか言えねえやこれ。
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