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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人



『あれ何?』
「ヒトガタに名前書いて、馬鹿ネズミ探してみようかなって」
「またお前は、危ない事に足を突っ込んで・・・」

ん?今年は穏やかな方だと思うよ?

「さー、白凱の身体作ってあげよ」
「休みの時から色々忙しそうだな」
「神の力に耐える依代作らないと身体が壊れるからさぁ」

もう今年は崩壊してるんで色々やりたい事がいっぱいで
研究室になってる一室に向かうと
真っ白い長髪の男が人形の様にだらりとソファに座り
白凱はその身体に巻き付き様子を見る。

「今回の身体はどう?」
『賢者の石と昭久の妖力、母上殿の力も入っているな?』
「今回は大丈夫だと思うんだけど」

白い蛇が依代の中に入り込んだのを確認した瞬間
依代の身体がぴくりと動きゆっくり目を開ける

「大分身体に馴染んでいる、これが私の身体か」

手をグーパーさせて美しい顔でにこりと微笑む白凱
・・・イケメンに作り過ぎたかな?ちょっと目立つなその白い髪。
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