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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


額に当てられた手が離れて頭を撫でられた。

そうだ、一番助けたいのはセブなんだ。
セブの背中にこつんと額を当ててぐりぐりしてたら
怒られるかなって思ったけど頭を撫でられて

「あまり無茶をするな」
「俺そんなに無茶してる?」
「就任してから今まで無茶してないと言いきれますかな?」
「それはノーコメントで」

うげ、これは長い説教コースだ
アイアンクローが飛んで来るかと思いきや
ぽむぽむと頭を撫でられて終わった。あれ?

「「ん?」」

バタバタと走って来た人物が部屋に入ってきて
後から来た者だけが壁にぶつかる様にビターンと。

『てめ、昭久!』
『追いかけっこしてるからだよ、シリウスだけ通れない結界を張りました!!』
『はあああ!?』
「あ、レギュ。レギュの部屋にも張ったから」
「昭久君ありがとうございます!!」

あんまりしつこいとレギュの周囲にも張るぞと脅して
去ってったシリウスを見送って

昭久もえぐいなとセブに言われた。

お兄ちゃんの胃をストレスで穴開けたくないもん
うん、だからって泣きながら引っ付かないでねレギュ。

ちょっと苦しいです。
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